PMBOKの「PMP」ってどんな資格?難易度・費用・受験条件から資格取得までの流れについても解説

 2021.08.30  2024.03.08

PMBOKに基づいたスキルを認定する資格「PMP」の取得は、スキルアップやキャリア形成にも大きく役立ちます。そこで気になるのがPMPを取得するメリットや取得するための方法です。本コラムでは、PMPの概要から試験の難易度、PMPを受験するための費用や受験条件も確認しながら、資格取得までの流れも解説しますBOKに基づいたスキルを認定する資格「PMP」の取得は、スキルアップやキャリア形成にも大きく役立ちます。そこで気になるのがPMPを取得するメリットや取得するための方法です。本コラムでは、PMPの概要から試験の難易度、PMPを受験するための費用や受験条件も確認しながら、資格取得までの流れも解説します。

PMBOKの「PMP」ってどんな資格?難易度・費用・受験条件から資格取得までの流れについても解説

PMBOKの資格「PMP」とは

PMPとは、PMBOKに基づいたプロジェクトマネジメントスキルを認定する資格です。

PMPは「Project Management Professional」の略称で、PMBOKを作成しているPMIがスキル認定する国際資格として、PMやPLを担う人材が取得する人気の資格でもあります。

認定されるスキルは知識や経験だけではなく、プロジェクトマネジメントにどのように取り組んでいるかも含め、マネジメントのプロフェッショナルとしての能力があるかを測るものです。国際資格ではありますが、一度試験にパスすれば一生使える日本国内の国家資格とは異なり、3年ごとに更新しなければなりません。

PMBOKも定期的に刷新されるように、PMP資格取得者のプロジェクトマネジメントの知識も常に更新していかなければならないということです。

PMBOKおよびPMIについては【PMBOKがプロジェクトマネジメントの世界標準!PIMやPMPとの関係性から上手な活用方法までを解説】で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。

目標管理におけるMBO課題と6つの成功ポイント
生産性向上のためのたった5つの施策

PMPを取得するメリット

プロジェクトマネジメントの国際標準知識として欠かせないPMBOKを理解することで、プロジェクトに適用できるようになります。国際資格保持者という信頼性を元に、業界を問わず自身のプロジェクトマネジメントスキルをアピールする材料にもなるでしょう。

PMP取得を証明することで、今後のキャリアアップにも大きく役立つ可能性が高くなります。また、PMI日本支部の部会活動なども行われていますので、活動に参加することで人脈を広げられるメリットもあります。

PMPの難易度

PMPの合格難易度は高いといえます。そもそもPMBOKは700ページを超える(第6版参考)上、一度の読了では理解することが難しい部分も多いのです。また、PMPの受験資格や受験料金が高額であることから、PMP資格試験を受験する際には十分な準備をしてから試験に臨んだ方がよいでしょう。

PMPの合格率は公式発表されていませんが、おおよその目安としては約60%といわれています。基準となる合格ラインについては61%の正答率が必要です。問題の内訳については、問題数180問、内5問はダミー問題(採点対象外)ですので、175問中110問以上正解しなければなりません。

PMPの受験条件

PMPは、最終学歴によって受験条件が異なります。主な違いは、プロジェクトマネジメントの経験時間とプロジェクトマネジメント教育の時間数です。

  高校卒業または同等の資格を有する 大学卒業または同等の資格を有する 注意事項
プロジェクトマネジメントの経験 7,500時間以上および60ヶ月以上 4,500時間以上および36ヶ月以上 受験申請時から8年以内の経験とする
プロジェクトマネジメントの教育 35時間以上 35時間以上 受験申請時に完了した時間数

PMPを取得するために必要な費用

次に、PMPを取得するために必要な費用についてもみていきましょう。費用については、受験料・更新料ともに資格試験を提供しているPMIの会員であるか否かによって費用が異なります。

  PMI会員の場合 PMI非会員の場合
受験料 405ドル(再受験の場合:275ドル) 555ドル(再受験の場合:375ドル)
更新料 60ドル 150ドル

※2021年8月時点

最新の費用につきましては、PMIの公式サイト「PMI試験・資格について」を確認してください。

PMP資格取得の流れ

それでは、PMP試験取得までの簡単な流れを確認しておきましょう。

35時間の公式研修を受講

PMPを受験するためには、プロジェクトマネジメントの研修を35時間以上受講しなければなりません。また、PMI本部が認定した教育パートナーであるATP(Authorized Training Partner)による研修が必要です。

ATPおよび研修については、PMIの公式サイト「PMI試験・資格について」にてPMI日本支部法人スポンサーATP一覧を確認してください。

PMIアカウント登録

35時間の研修を終えて修了証が発行されたら、PMIのアカウント登録を行いましょう。PMIのアカウント登録では、会社名や役職をはじめ、勤務経験年数などの入力が必要です。

PMIアカウント登録:https://idp.pmi.org/register

なお、PMI会員登録はPMIアカウント登録後に行えます。ただし、PMI会員登録は必須ではありません。PMI会員は年会費がかかりますので、必要のない方はPMIアカウント登録までで問題ありません。

受験の申請

PMIアカウントを登録したら、PMIの公式サイトより受験申請を行いましょう。

公式サイト上部のメニューより、以下の順にクリックしてください。

「Certifications」→「Certification Types」→「Project Management Professional(PMP)」

PMPのページが表示されますので、画面右側の「Apply for PMP Certification」にある「APPLY NOW FOR YOUR PMP」をクリックします。

「PMP Application」の画面が表示されますので、画面に従って入力していきましょう。まずは「Education」を入力するステップです。ここでは、最終学歴や在籍年数、35時間の研修内容(コース名や認定パートナーの会社名)などを入力します。

入力を終えたら、画面右下の「Continue to Experience」をクリックします。

「Experience」の入力画面が表示されますので、経験したプロジェクトを最新のものから順に入力していきます。入力していくと、プロジェクト経験の月数が自動的に計算され、その合計が画面右上に表示されます。

入力を終えたら、画面右下の「Continue to Exam Details」をクリックします。

「Exam Details」の画面が表示されますので、自宅住所と勤務先の住所を入力しましょう。住所の入力を終えたら、身分証や電話番号、試験の場所などを入力していきます。

入力を終えたら、以下2つのチェックボックスにチェックを入れます。

  • I agree to the terms and agreements
  • All information that I have Provided is accurate and complete

チェックを入れたら、画面右下の「Submit Application」をクリックして申請完了です。

PMP受験申請:https://www.pmi.org/

受験料の納付

受験申請が完了したら、PMI本部から登録したメールアドレスに連絡があります。

内容を確認後、受験料を納付してください。

※受験申請者の中から無作為に監査対象者が選出されます。監査対象になった場合は、支持に従って必要書類を提出してください。

試験の予約

受験料を納付したら、試験の予約を行いましょう。試験予約については、以下のサイトで受け付けています。

試験予約サイト:Pearson|VUE

試験については、テストセンターでの受験かオンライン受験を選択できます。

試験実施と結果発表

試験はブラウザ上で行う選択式の問題です。試験結果は試験終了後に即日発表されます。

まとめ

PMBOKはプロジェクトマネジメントを体系化したものであり、PMBOKに基づいた知識やスキルを認定するのがPMPです。PMP資格を取得することで、国際標準のプロジェクトマネジメントスキルの保有者ということを証明できます。今後、プロジェクトマネジメントのスキルアップやキャリアアップを目指す人は、PMPの資格を取得しておくと役に立つでしょう。

Asanaパーフェクトガイド 世界中のトップ企業がこぞって実践! 最新最強の仕事術

RECENT POST「プロジェクト管理」の最新記事


プロジェクト管理

PMBOKがプロジェクトマネジメントの世界標準!PIMやPMPとの関係性から上手な活用方法までを解説

プロジェクト管理

プロジェクトマネジメントとは?手順や必要なスキルを理解してプロジェクトを成功に導くマネジメント能力を身につけよう!

プロジェクト管理

プロジェクトマネジメントスキルとは?高めるためのポイントも紹介

プロジェクト管理

PMBOKとは?知識エリアも解説

PMBOKの「PMP」ってどんな資格?難易度・費用・受験条件から資格取得までの流れについても解説
New call-to-action

RECENT POST 最新記事

ブログ無料購読のご案内

RANKING人気記事ランキング