タスク管理を本格的に行うためにはタスク管理ツールが必要不可欠です。本記事ではタスク管理ツールの基本をお伝えした後に、タスク管理ツールの機能や選び方、そして、おすすめのタスク管理ツールについてご紹介いたします。
タスク管理ツールとは
まず初めに、タスク管理ツールとはどのようなものか、ツールを使って何ができるのか説明します。
タスク管理ツールとは、その名の通り各業務を作業単位(タスク)に分けて管理するためのツール全般を指します。大きく2つに分けられ、個人用のタスク管理を行うものと、チーム内のタスク管理を行うものがあります。
個人用のものでは、タスクをリスト化し、タスクごとにスケジュールを管理することと、進捗状況を確認することが主な用途になります。手間をかけずに現状をひと目で把握しやすく、多くのタスクを抱えていても確認の漏れがなくなるので、ミスを減らして効率的に作業ができます。一方、チーム用のものでは、プロジェクトのプランを立てていくつかの作業に細分化し、作業ごとに担当者を割り当てたり、スケジュールや進捗を管理したりして、それをチーム全体に共有します。このように、管理する内容が多岐にわたります。
また、個人用のものとチーム用のものを連携させて活用したり、チームで決まったタスクを個人の作業内容にまで落とし込んで管理したりすることもできます。
タスク管理ツールの基本的な機能は、上述のように、やるべきことをリスト化し、スケジュールや進捗を管理することです。チーム内の誰もが、いつでもどこでもタスクに関する最新の状況を把握することができます。もちろん、各タスクにコメントを追加することやファイルを添付することもできます。このほか、タスクごとに担当者名や期日などをラベリングしてひと目でわかるように管理できたり、過去のタスクなどの情報を検索できたりする便利な機能もあります。
各ツールで利用できる機能が異なるため、どのツールにどんな機能があるのかを事前に確認しておきましょう。
タスク管理ツールを利用することによるメリットは多いですが、なかでもチーム内の各メンバーの状況を全体で共有できることは、タスクの進行において大きく役立つでしょう。特に大人数のチームでは、個々の作業状況が見えにくく、コミュニケーションが不足しがちになります。その点、タスク管理ツールを利用すれば簡単に情報共有ができるので、タスクを円滑に進行させることができます。
関連記事:タスク管理とは?意味や効率化の方法、ToDo管理との違いを解説
タスク管理にツールを活用するメリット
複数の仕事をうまくこなすには、「タスク管理」が大切です。タスク管理の方法は人それぞれで、カレンダーに書き出している人もいれば、ふせんを使っている人もいることでしょう。しかし近年、多くの企業では「タスク管理ツール」というものが導入されています。ここでは、タスク管理ツールとはいったいどんなものなのか、導入することによるメリットを解説していきます。
タスクを整理できる
タスク管理ツールは、その名の通り、タスクをスマホアプリやパソコン上で管理するものです。「何を」・「いつまでに」行わなければならないのかを登録し、日付ごとに並べたり、とくに重要なものに色付けしたりして、現在自分が今抱えている仕事を整理することができます。また個人だけでなく、チームや部門、プロジェクトごとなど、カテゴリーに分けてタスクを整理することも可能です。
進捗を可視化できる
タスク管理ツールは、登録したタスクの進み具合を「進行中」「完了済」などで分けて表示することができます。進捗状況が可視化でき、いつでもアップデートできるので、仕事を効率よく進めることが可能です。
情報を共有できる
タスク管理ツールによっては、チーム内でタスク情報を共有できるものもあります。これにより、誰がどのくらい仕事が進んでいて、逆に誰があまり進められていないのかを確認できます。情報共有が簡単なので、チーム内で助け合って仕事を進められるほか、社員ひとりひとりのモチベーションにもつながることでしょう。
スケジュールからの漏れを防げる
複数のタスクを同時にこなすとき「何日・何時までにどの程度進めておかなければならないのか」を、ふと忘れてしまった経験は誰しもあるでしょう。そのような場合、多くの方がタスク管理している媒体(手帳や付箋、メモ)などで確認しますが、いつでも手元にあるとは限りません。その点、スマートフォンであれば、常に携帯していることが多いので、すぐにタスクの確認ができます。
さらにリマインド機能付きのアプリなら、期日が近くなると通知で教えてくれるので、スケジュール管理の漏れも防げます。また、タスクの追加や変更が容易に行えるのもポイントです。手書きでは何度もスケジュールの変更があると、注意していても最新の情報が分かりづらくなってしまいます。その点、古い情報を完全に消してしまえるデジタル管理では、すっきりと情報をまとめられ、スケジュールの把握ミスを防げるのです。
タスク管理ツールの選び方
いろいろなメリットがあるタスク管理ツールですが、近年多くのツールが登場しており、どれを選べばよいかわからないという方も多いかもしれません。そこで、どのような基準でタスク管理ツールを選ぶとよいのかをご紹介します。
使いやすさで選ぶ
企業でタスク管理ツールを導入する際は、従業員にとって使いやすいツールを選ぶことが大切です。操作性やUIがよく、誰にとっても使いやすいものを選びましょう。煩雑なものよりも、シンプルでわかりやすいものがおすすめです。
機能で選ぶ
タスク管理ツールにおける主な機能は、やるべき作業、つまりto doリストを作ることですが、ほかにも複数人でタスクを共有できるものや、複数デバイスからアクセスできるもの、仕事の効率をグラフ化して見せてくれるものなど、さまざまな機能を兼ね備えているものもあります。自社においてどんな機能が必要なのかを洗い出し、それに沿ったものを選びましょう。
費用で選ぶ
タスク管理ツールは無料で利用できるものもあれば、有料のものもあります。タスク管理にどれくらいお金をかけられるのかを把握し、適したコストのものを探しましょう。商品によって、ある程度の機能までは無料のものや、そもそも無料プランがないもの、課金の方法(買い切りなのか月額なのか)などが異なります。
無料で使える!おすすめのタスク管理ツール10選
ここからは、数あるタスク管理ツールの中から、無料で使えるものを商品の概要説明も含めて紹介します。各商品の料金プランも載せていますので、ぜひ比較・検討してみてください。
Asana
Asanaは最も代表的なタスク管理ツールの一つで、進捗状況の共有や期限の設定など、主要なタスク管理機能をひと通りそろえたツールです。オートメーション機能で手作業を自動化することで、時間の節約になるだけでなく、ミスを防ぐこともでき、本質的な課題に集中して取り組めます。また、得に操作性やUIについてユーザーからの評価が高く、直感的に操作を行えるという特徴があり、タスク管理初心者にはおすすめのツールと言えるでしょう。
料金プランは以下のとおりです。
- Basic:無料(15名まで利用可能)
- Premium:1名あたり1,200円/月(年間払いの場合)
- Business:1名あたり2,700円/月(年間払いの場合)
また、Businessプランまでの機能よりもさらに高い機能が欲しい場合には、料金は相談のうえ追加機能の検討ができるEnterpriseプランもあります。
Wrike
URL:https://www.wrike.com/ja/
Wrikeはビジネスの用途に特化したタスク管理ツールです。タスクの進行状況を可視化するための分析機能などが充実しており、別作業でレポート作成をすることなく高度な分析が可能です。プロジェクトを遂行するために必要な要素をすべて1か所で管理することができると、ユーザーから高評価を得ています。プランの種類が多いため、用途と予算に合わせてプランを選ぶこともできます。
料金プランは以下のとおりです。
- Free:無料(5名まで利用可能)
- Professional:15名まで利用でき、1名あたり9.80ドル/月
- Business:200名まで利用でき、1名あたり24.80ドル/月
これらに加えて、Marketers、Professional Services、Professional Services Performance、Enterpriseの4つのプランもあり、料金は相談のうえ決定できます。
Jooto
URL:https://www.jooto.com/
Jootoはツール内でタスクをカード化し、それらをドラッグ・アンド・ドロップで移動させることでタスク管理をするというシステムのツールです。メンバーは、社内だけでなく取引先や外部のパートナーも招待し、つながることができます。ふせんを貼ったりはがしたりする感覚で、操作が簡単です。また利用料金も、タスク管理ツールとしてはかなり低めに設定されています。
料金プランは以下のとおりです。
- フリー:無料(4名まで利用可能)
- スタンダード:1ライセンス約417円/月(年額契約の場合。ライセンスについては、10名利用で6ライセンスの購入が必要)
- エンタープライズ:1名あたり980円/月(年額契約の場合。)
各プランで、使用できるファイルの容量などが異なります。
Backlog
URL:https://backlog.com/ja/
Backlogはタスクの管理に加え、進行状況などをグラフ化して分析する補助機能を持つツールです。また、ガントチャートやバーンダウンチャートで進捗状況や現在の進捗が計画からどのくらいずれているのかをひと目で確認できるなど、多様な機能を用途ごとに使い分けることができます。さらに、システムの不具合やその修正の状況を管理することもできます。
料金プランは以下のとおりです。
- フリープラン:無料(10名まで利用可能)
- スタータープラン:30名まで利用でき、2,400円/月
- スタンダードプラン:11,800円/月
- プレミアムプラン:19,800円/月
- プラチナプラン:50,000円/月
スタンダード以上のプランではユーザー数無制限です。各プランで、添付できるファイルの数やサイズなどが異なります。このほか、ファイルの容量が無制限のエンタープライズプラン(料金応相談)があります。また、30日間の無料トライアルがあり、すべてのプランをお試しできます。
Todoist
URL:https://todoist.com/ja/
Todoistは完了したタスクをチェックして消していくタイプの、シンプルなタスク管理ツールです。日ごと、週ごとに目標を設定し、それをグラフで可視化できるので、生産性の傾向がひと目でわかります。機能自体は単純なものの、Google DriveやGoogle MAPなどの多くのアプリとの連携が可能なため、複数のタスクを同時に管理するのに便利です。
料金プランは以下のとおりです。
- 無料:5名まで利用可能
- プレミアム:25名まで利用でき、1名あたり338円/月(年払いの場合)
- ビジネス:50名まで利用でき、558円/月(年払いの場合)
最も高いビジネスプランでも558円と、タスク管理ツールとしては非常にリーズナブルです。
Redmine
URL:http://redmine.jp/
Redmineはサーバーにインストールして使うタイプのタスク管理ソフトウェアで、基本的には月々の利用料もダウンロード料金も無料のオープンソースソフトウェアです。基本使用料が発生せず、経済的なツールと言えますが、エンジニア向けに作られたソフトウェアであるため、エンジニアでない方には慣れるまで使いにくく感じられるかもしれません。
クラウドで利用したい場合には、My Redmineというクラウドサービスも利用でき、サーバーの管理が不要になります。
料金プランは以下のとおりです。
- Redmine:無料
- My Redmine:ストレージの容量が異なる2つのプラン
- スタンダード(S):8,000円/月
- ミディアム(M):14,000円/月
Brabio!
URL:https://brabio.jp/
Brabio!はチャート作成に長けたタスク管理ツールで、初心者でも簡単にタスクをチャート化することができます。また、作ったガントチャートをエクセルシートに一括出力する機能もあるため、Brabio!を利用していない相手とのスケジュール共有にも便利です。また、「プロジェクト横断ビュー」を使えば、プロジェクトをまたいで会社全体として、誰が、いつ、どんなタスクを抱えているかがひと目で把握できるという特徴があります。
料金プランは以下のとおり、利用人数に応じて分けられています。
- 無料プラン:5名まで利用可能
- エントリープラン:プラン10、20、30、40、50の5段階(数字は利用可能人数に相当)
- プラン10:3,300円/月、プラン20:6,600円/月、……、プラン50:16,500円/月
このように、1名あたり330円計算です。 - ミッドレンジプラン:プラン100、200、300の3段階(数字は利用可能人数に相当)
- プラン100:33,000円/月、プラン200:66,000円/月、プラン300:99,000円/月
エントリープラン同様、1名あたり330円計算です。 - エンタープライズプラン:欲しい機能をカスタマイズできるプランで、料金は相談のうえ決定します。
JIRA
URL:https://www.atlassian.com/ja/software/jira
JIRAは主にソフトウェアを開発するために作られたタスク管理ツールで、作業の全体像を把握できるロードマップ機能やチームのパフォーマンスを報告するレポート機能などがあります。また、他の開発ツールとの連携にも対応しており、機能をアップグレードしてより使いやすくカスタマイズすることもできます。
料金プランは以下のとおりです。
- 無料:10名まで利用可能
- Standard :5000名まで利用でき、1名あたり840円/月
- Premium:5000名まで利用でき、1名あたり1,670円
StandardとPremiumはストレージの容量などが異なります。
また、101人以上のユーザーで利用したい場合は、大規模チーム向けの割引も用意されています。
以上はクラウド上でツールを使用するタイプです。このほか、自社サーバーで運用するタイプもあります。
Microsoft To Do
URL:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-to-do-list-app
Microsoft To DoはMicrosoft社が提供しているタスク管理ツールで、iPhone、Android、Windows 10などと同期することで、さまざまな場所からタスクを確認することができます。また、Outlookタスクと接続することで、すべてのタスクを一括管理できます。さらに、タスクの優先順位を付けることもできるため、優先度や重要度を意識しながらそれぞれのタスクを実行することができます。
Microsoft To Doは無料で入手できるため、お金をかけずにタスク管理をしたいという方におすすめです。
Trello
URL:https://trello.com/ja
Trelloはタスクをカード形式で管理するタスク管理ツールで、ButlerというAIに作業を任せてワークフローを自動化することができるという機能があります。ゲストメンバーを制限したり、公開範囲を設定できたりして、セキュリティ機能が強化されています。また、無料プランの利用人数に制限がなく、有効期限もないにもかかわらず、十分な機能を備えているのが大きな特徴です。
料金プランは以下のとおりです。
- 無料:利用人数は無制限
- Business Class:1名あたり9.99ドル/月
- Enterprise:1名あたり20.83ドル/月
Enterpriseはコマンドの実行回数が無制限になる(Business Classは制限あり)などの点で異なります。
ガントチャートが作成できるタスク管理ツール8選
ガントチャートは、極論、紙とペンさえあれば作成できます。エクセルを用いて作る方法もありますが、どうしても手間や時間が多くかかってしまうでしょう。
しかし現在では、ガントチャートが作成できる、タスク管理ツールがいくつもリリースされています。こうした専用ツールを用いればスピーディに作成ができるほか、タスク管理に役立つさまざまな機能も使えます。
ここでは、おすすめのタスク管理ツールを8つピックアップして紹介します。機能や費用などを比較しつつ、自社にフィットするものをぜひ見つけてみてください。
Asana
「Asana」は、タスクの進捗管理やメンバーとの円滑なコミュニケーションが可能なツールです。さまざまなツールと連携できるため、1つのプラットフォームで仕事の可視化と管理まで行えます。
ガントチャートに類似した機能をもつタイムラインを利用すれば、スケジュールの把握やタスクの状況をメンバーそれぞれが確認可能。また、ドラッグ&ドロップでタイムライン上にプロジェクトプランを作成できるため、使い勝手のよさも抜群です。
リストビューやボード機能など、チームでプロジェクトやタスク管理を行うのに必要な機能がAsanaには実装されています。トータルでの業務効率化向上を実現してくれる、もっともおすすめのツールの1つと言えるでしょう。
プランはプロジェクト管理を始めたばかりの組織にぴったりなBasicから、多岐に渡るプロジェクトに活用できるPremiumやBusiness、高度なセキュリティや手厚いサポートを必要とする組織向けのEnterpriseなど、用途に応じて選べるのも魅力です。
Jooto
10,000社以上の企業が導入している、プロジェクト管理ツールです。ツールの利用者を対象としたアンケートでは、マネージャーの87%が業務改善を実感したとの報告があるほど、たしかな実績を誇ります。
業務進捗の全体像を見渡せるガントチャート機能はもちろん、ドラッグ&ドロップで簡単に使えるカンバン方式のタスク管理機能も備えています。シンプルなプラットフォームを採用しているため操作性にも優れ、初めて利用する方も問題なく利用しやすいツールです。
タスク管理や進捗管理以外に、コミュニケーション機能や通知設定機能、データ共有機能なども備わっています。専用アプリを用いればスマートフォンやタブレット端末でもタスク管理を行えるため、メンバーは、移動中などの空き時間にも確認作業が可能です。
プランは、無料とスタンダード、エンタープライズの3つが用意されています。無料プランでは4人までにアカウント数の上限が設定されていますが、機能についてはすべて使用可能。もちろんガントチャート機能も無料プランで使えるため、まずはテスト導入しつつ、本格導入を検討してもよいでしょう。
Wrike
カンバン方式やガントチャートでタスク管理ができるツールです。ダッシュボードのカスタマイズ性に優れており、あらゆる業種にマッチするのが特徴です。
設定したタスクのコメント欄にコメントを入力し送信できるため、チームのコミュニケーション円滑化が期待されます。進捗についてやり取りした内容を、特定のメンバーへ通知することも可能です。
また、400を超えるさまざまなツールと連携できるのも、Wrikeならではの大きな特徴と言えるでしょう。WordPressやJIRAなど数々の他ツールや、Adobeの各種ツールとも連携し、業務効率向上へ貢献します。
プランはFreeとProfessional、Business、Enterpriseの4つですが、ガントチャートが利用できるのはProfessional以降のプランです。すべての有料プランについて、トライアル期間(無料)が設けられているため、本格導入前にまずは試用してみましょう。
Brabio!
20万社以上が導入した実績のあるツールです。初心者専用と公言しているだけあり、使いやすさに定評のあるツールで、初めて利用する方でもスピーディにガントチャートの作成が可能です。
クラウドタイプのツールであるため、専用ソフトをインストールする必要もありません。パソコンはもちろん、タブレット端末やスマートフォンなど、デバイスを問わずにアクセスできるのも魅力です。
また、Brabio!で作成したガントチャートは、エクセルシートへ一括出力できます。現場から経営陣へ報告するとき、取引先やクライアントへレポートを提出するときにも、非常に有効な機能です。
5人のユーザーまで利用できる無料プランのほか、エントリープランやミッドレンジプランなどが用意されています。
Backlog
大手広告代理店や新聞社、ソフトウェア開発企業などでの導入実績があるツールです。ガントチャートやマイルストーン、カンバンボードなどを作成して、効率的なタスク管理が可能。
シンプルなプラットフォームを採用しているため視認性がよく、誰もが直感的に使用できる操作性のよさも魅力です。すぐに使いこなせるため、現場スタッフへの研修や指導時間もそこまでかからないでしょう。専用アプリを利用すれば、パソコン以外のデバイスからアクセスでき、進捗やコメントなどの確認もスムーズです。
プランは、個人のタスク管理に適したスタータープランや、中~大規模チーム向けのプラチナプラン、小~中規模チーム向けのプレミアムプラン、個人~小規模チーム向けのスタンダードプランなどがあります。どのプランも、30日の無料期間が用意されています。
Redmine
行うべきタスクをチケットとして登録し、ガントチャートやカレンダー、ロードマップで表示できるツールです。またニュース機能を使用し、各メンバーがチーム全体に伝えたい情報を掲載すれば、スムーズなコミュニケーションも実現されるでしょう。
タスクやプロジェクト管理に役立つ機能がいくつも実装されているにも拘わらず、無料で利用できるのが大きなメリットでしょう。そのため、初めてガントチャートでのタスク管理を試してみたい方にも適しています。また、有償のクラウド版Redmineもリリースされており、1ヶ月間は無料で利用できます。
クラウドログ
クラウド型のプロジェクト管理ツールで、製薬会社や不動産会社、通信企業、電子機器メーカーなど、400以上の企業が導入しています。
ガントチャートの作成をはじめ、入力したデータから自動的にレポートを作成する機能も備わっています。Googleカレンダーとの連携も可能で、ドラッグ&ドロップにより簡単に工数の入力ができるのも魅力です。エクセルや会計ソフトへのデータ移行もできるため、業務効率化の実現もしやすいでしょう。
プランは、ベーシックプランとプレミアムプランの2つがあり、どちらもガントチャート機能が利用できます。いずれのプランも、14日間のお試し期間が設けられており、すべての機能を無料で使えます。試用期間に設定・作成したデータもそのまま移行可能なので、継続して利用する方にも安心です。
みんなでガント.com
インターネット環境があれば、いつでもどこでも作成したガントチャートの管理・編集ができるツールです。面倒な会員登録も不要で、スマートフォンやタブレット端末からもガントチャートの閲覧・編集が可能です。
時間軸を細かく設定したガントチャートを作成したい企業や、個人での利用に適したツールでしょう。日単位だけでなく、30分単位で時間軸を設定可能で、より細やかな進捗管理へつながります。
プランは、トライアルとエントリー、ビジネスS、ビジネスM、ビジネスLの5プランが用意されています。トライアルでは、1つのガントチャートしか作成できないため注意が必要です。なお、30日間の無料試用期間が設けられています。
https://www.minna-de-gantt.com/
クラウドで利用可能なタスク管理ツール5選
クラウドで利用できるタスク管理アプリを5つ紹介します。
Asana
「Asana」は、メンバー全員のスケジュールや進捗の見える化に重きを置いたツールです。タッチやドロップなど直感的な操作性もポイントで、タスクをタブレット端末で管理したい方にオススメです。ガントチャート方式でタスクを管理でき、プロジェクト全体の流れと進捗が分かりやすく、メンバー全員がそれぞれのタスクを把握しやすくなっています。また100以上のアプリと連携可能なのも特徴的です。拡張性が高く、slackやgoogleドライブなどのアプリと連携すれば、より便利にタスクが管理できます。
「Asana」は15人までは無料で利用でき、通常プランは月額1,200円。複数のプロジェクトをマネジメントするような、管理者向けのビジネスプランは月額2,700円です。
Lifebear
手帳のようにカレンダー形式でタスクを管理するのに慣れているなら、「Lifebear」も使いやすくオススメです。ToDoリストにタスクをまとめ、カレンダーで予定を入力・確認、日記も書くことができるなど、そのまま手帳をデジタル化したような使用感がポイント。スマートフォンで自分の予定を簡単に確認したい人向けのアプリです。20以上の着せ替えテーマやスタンプなども用意されていて、自分らしくカスタマイズもできます。基本利用料は無料です。月額248円で広告非表示やパスコードロック機能の付いた、ベーシックプランが利用できます。
Stock
「Stock」はチームの情報を管理することに特化した、タスク管理アプリです。フォルダ形式で情報を整理するノートという機能がメインで、ノートではテキストメッセージや動画・画像をメンバーと共有できます。従来ではチャットアプリなどで情報を伝達し、動画や画像はフォルダで共有していたものを、1つのアプリに集約しています。またノートに紐づけてタスクを管理できるので、スケジュール漏れの心配がありません。アプリ内にはメッセージ機能も付いているので、社内でのやりとりを一括することができます。Stockはノート数40までは無料で利用可能で、ノート数無制限の通常プランは1ユーザー月額500円です。まずはお試しからはじめてみてはいかがでしょうか。
Zoho Projects
社内でタスク管理アプリの導入を検討しているなら、100万社以上が利用している「Zoho Projects」がオススメです。ガントチャート方式のスケジュール管理で、メンバー全員がプロジェクトの全体像と進捗を把握できます。またメンバーが作業した時間をタスクごとにタイマーで計測する機能も搭載されており、タスクを分単位で管理することも可能です。SlackやGoogleなどの外部サービスと連携することで、すべての作業の起点としても活躍します。安く管理できるだけでなく、社内業務の効率化を補助するアプリです。ユーザー数3人、プロジェクト数2つ以下なら無料プランで利用できます。一番人気のプレミアムプランは、1ユーザー月額480円で、最大100ユーザーまで、プロジェクト数は無制限で利用できます。
TickTick
「TickTick」は、個人・プライベート利用向けのタスク管理アプリです。2020年の最高のToDoリストアプリに選ばれるほど優れています。カレンダー、リストなど使用感が紙の手帳と近いうえ、デジタルならではの特徴も合わせ持つのがポイントです。タスクの実行率を統計データとして算出してくれる機能は、やる気の向上につながります。また作業に集中した時間を計測してくれるなど、スマートフォンで個人タスクを管理するアプリとしては多機能です。基本利用料は無料となっています。
その他、タスク管理ツール10選も一挙ご紹介
1.Bitrix24
Bitrix24(アメリカ)が提供しているツールです。日本ではAtelierCloud(東京都)がBitrix24パートナーとして活動されているようで、安心して利用できます。ガントチャート、かんばん、時間トラッキングなどの機能があり、タスクだけでなくプロジェクトも管理できます。
製品はクラウド、オンプレミスの2種があり、クラウド利用プランは
・無料
・スペシャル
・ビジネス
の3区分があります。
スペシャルプランは3つで価格は、Start+なら最大2ユーザーで月額24ドル、CRM+なら最大6ユーザーで月額69ドル、Project+なら最大24ユーザーで69ドルです。
ビジネスプランは2つで価格は、Standardは最大50ユーザーで99ドル、Professionalはユーザー無制限で199ドルです。それぞれオンラインストレージ容量、使用できる機能などが異なります。
Bitrix24に登録するときはメールアドレスのほか、
・Apple
などのアカウントを利用できます。
2.Google ToDoリスト
GAFAMのGoogleが提供している無料で使えるGoogle ToDoリストもこちらでご紹介しておきます。
Gmail の画面、右下にある矢印をクリックすると出てくるサイドパネルでタスクを管理でき、スマホアプリもあります。
普段からGmailをよく使われていて、メール確認頻度が高い方なら、利用検討の価値があります。
3.グループタスク リマインダーサービス
https://www.hitachi-solutions.co.jp/grouptask-reminder/
日立ソリューションズが提供している、依頼したタスクを管理できるサービスです。個人のタスク管理というより、仕事で同僚や部下にタスクを依頼することが多い方、タスクの多くが未着手で期限が守られず仕事が回らないなど、問題となっていて解決が急務な場合などに有効なようです。
価格は公表されておらず詳細は、会社名、部署名、名前などを入力し、資料請求含め問い合わせすることになっています。
4.kintone
URLを見てお気づきのとおり、サイボウズ(東京都)が提供しています。
kintone(キントーン)はアプリ、コミュニケーションスペースで構成されている部署別、用途別にさまざまな使い方ができる業務ツールで、To Doアプリでチームタスク管理ができます。
価格はスタンダードコースが1ユーザーあたり月額1500円、ライトコースが1ユーザーあたり月額780円です。ただし5ユーザーからの契約となっています。なおスタンダードコースは30日間無料でお試し利用ができます。
5.Microsoft To Do
https://todo.microsoft.com/tasks/ja-jp/
GAFAMのひとつでWindows、Officeを提供している世界的企業のMicrosoftが提供している無料のタスク管理ツールです。
Microsoftアカウントをお持ちなら、スグに使い始めることができます。
・今日の予定
・重要
・今後の予定
などの管理ができます。
6.NEC 働き方見える化サービスPlus
https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/ss/wlb/index.html
NECソリューションイノベータが提供している “長時間労働の是正”“組織風土改善による生産性向上”を軸とした働き方改革支援ツールです。タスク管理機能も備わっています。
プランと料金は勤務状況が見える化、テレワーク支援に最適なライトプランが月額250円、PCロックと働き方の分析ができるスタンダードプランは月額350円、チーム活性化、組織生産性の向上に最適なアドバンスプランが月額500円となっています(1IDにつき)。ただし10 IDからの年間契約です。
無料トライアルも用意されており、法人名、名前、部署名など必要な情報を記して申し込みます。
7.remember the milk
https://www.rememberthemilk.com/
RTMの略称で親しまれ、世界のユーザーから愛用されているオーストラリア生まれのタスク管理ツールです。設立者はアメリカにいて、運営メンバーは世界中に点在しているとの情報があります。
ですがその歴史は古く、ホームページは日本語で対応しており、安心して利用できるものと考えます。
無料で基本機能だけを使い続けることもできますが、年間39.99ドルでアップグレードすることも可能です。なお
・メールアドレス
・Facebookアカウント
・Googleアカウント
があれば、登録できます。
8.Taskworld
運営会社はサービス同名のTaskworldで、アメリカに本社がありますが、東京に拠点があり安心して利用できます。タスク管理のほか、プロジェクト管理も可能です。
プロフェッショナルプランは1ライセンス月額1400円、ビジネスプランは1ライセンス月額3200円、高度セキュリティ環境のエンタープライズは最小ライセンス25でカスタム価格となっています。年払いにすると27%安くなるとしています。
プロフェッショナル、ビジネスともに無料トライアルが用意されており、メールアドレスのほか、Googleアカウントで登録できます。
9.Team ToDo
actuarise(大阪府)が運営している仕事の依頼、ワークフロー機能を有するタスク管理ツールです。
最小5ユーザーのLite Editionが1ユーザー月額1300円、最小10ユーザーのStanderd Editionが1ユーザー月額1800円、最小20ユーザー、生産性チェックもできるPremium Editionが1ユーザー月額2300円となっています。
1カ月のみお試しができ、無料トライアルが用意されています。事業用のメールアドレスで申請でき、フリーメールは基本不可となっています。
10.Todoist
運営しているのはDoistとのことですが、公式サイトによると“現在、Doistは、39の国と75の都市の41の国籍を代表する93人のリモートファーストチーム”であるとしています(Google Chromeで日本語に訳したものです)。そしてTodoistは、タスクのクイック追加、タスク委任といった機能が使える管理ツールです。
無料プランのほか、プロの方による使用が想定されたプレミアムプランが月額448円、チームでの利用が想定されたビジネスプランが1ユーザー月額678円です。
メールアドレスのほか、
- Apple
アカウントをお持ちであればそれでサインアップできます。
タスク管理ツール徹底比較表
サービス名 |
運営会社(海外は国名併記) |
最安価格 無料プランの有無 |
Bitrix24 |
Bitrix24(アメリカ) |
24ドル |
Google ToDoリスト |
|
完全無料 |
グループタスク リマインダーサービス |
日立ソリューションズ |
非公表 |
kintone |
サイボウズ |
780円 |
Microsoft To Do |
Microsoft |
完全無料 |
NEC 働き方見える化サービスPlus |
NECソリューションイノベータ |
250円 |
remember the milk |
remember the milk(アメリカ) |
39.99ドル |
Taskworld |
Taskworld(アメリカ) |
1400円 |
Team ToDo |
actuarise |
1300円 |
Todoist |
Doist |
448円 |
まとめ
タスク管理ツールは、個別のタスクをわかりやすく管理したり、それらをチームで共有したりするためのツールです。現在はさまざまなタスク管理ツールが出回っており、それぞれに機能や価格が異なるため、管理したい内容にマッチしたツールを選び、効果的に利用してください。
やるべき業務に優先順位をつけ、業務効率化を図る方法をタスク管理と呼びます。タスク管理にはさまざまな手法がありますが、ガントチャートもその1つです。そこでこの記事では、ガントチャートの概要や活用するメリット、おすすめのツールについて紹介します。タスク管理にガントチャートを活用し、業務効率化を実現しましょう。
- カテゴリ:
- プロジェクト管理
- キーワード:
- タスク管理