企業を経営するうえで重要な「企業ピラミッド」という概念をご存知の方は多いでしょう。この企業ピラミッドは、可視化されたほうがより効果を発揮します。本記事では「見える化ピラミッド」のメリットや、「Asana」を使った見える化ピラミッドのフレームワークについて詳しくご紹介していきます。
ビジネスパーソンなら知っておきたい「企業ピラミッド」の概念
「企業ピラミッド」とは、企業経営をするうえで重要な概念を図式化したものです。ピラミッドの頂点から順に、「企業理念」⇒「ビジョン」⇒「経営戦略」⇒「戦術」といった形で構成されます。これらの要素は上から順に決定していきます。
企業はまず、その企業が目指すべき姿である「企業理念」を考えることからスタートします。次に企業理念を叶えるための「ビジョン」と、ビジョンを実現するための「経営戦略」を考え、最後に実際どうアクションを起こすのかという「戦術(オペレーション)」へと続くわけです。
目指すべきゴール(企業理念・ビジョン)がはっきりしていないと、効果的な戦略や戦術を考えることはできません。そのため、必ず上から順番に決める必要があります。そして、上位にくる要素ほど抽象的かつ中長期的な目標になり、下位ほど具体的な行動となります。しかし、下位の具体的行動からは、頂点の目標がわかりにくくなるという問題があります。
Asanaで実現する「見える化のピラミッド」
「Asana」が提唱する「見える化のピラミッド」とは、まさにこの「目標がわかりにくくなる」問題を解消するためのフレームワークです。
「企業理念や目標は、常にスタッフに伝えてある」という意見もあるでしょう。しかし大事なのは、その目標と日頃のタスクがどう結びついているか、すべてのスタッフが正しく把握できているかということです。
企業理念や目標は抽象的なため、特に現場のスタッフは、自分のタスクがどう貢献しているのかわからなくなりがちです。逆に、タスクが明確にゴールに結びついていることがわかれば、目的意識を持って行動することができます。
要するに、企業ピラミッドの構図は可視化することが重要なのです。Asanaのゴール機能を使えば、タスクとプロジェクト、プロジェクトとゴールの結びつきを一目で理解できます。自分の仕事はプロジェクトにどう貢献しているのか、また他メンバーの仕事との結びつきなども簡単に把握できるでしょう。
見える化のピラミッドのメリット
見える化のピラミッドのメリットは、何も目標とゴールが明確に結びつくだけではありません。ここでは、ほかにも考えられるメリットをご紹介していきます。
組織のメンバーが足並みを揃えられる
チーム内のあらゆるタスクとゴールがメンバー全員に共有されていれば、皆で同じ方向に向かって業務を進められます。一つひとつのタスクが分断されている場合、そのタスクだけに目を取られて、いつの間にか全体的な目標を見失っていることは少なくありません。特に、複数人で行うプロジェクトの場合、メンバーが同じ目標を持って行動することはとても重要です。
見える化のピラミッドで、わかりやすくタスクとゴールが設定されていれば、メンバー間における認識のずれを少なくすることができます。また、他メンバーのタスク状況も把握できため、連携もスムーズになるでしょう。
優先順位が設定しやすくなる
効率的に成果を上げるには、仕事の優先順位を適切に判断しなければなりません。そのためには、仕事の目標や目的を正確に理解している必要があります。見える化のピラミッドを利用すると、目標と仕事との関係性が明瞭になるため、優先すべき仕事を判断しやすくなります。
今までルーティンで行っていた重要でない仕事よりも、成果に結びつく仕事を優先できるようになり、全体的な効率も上がります。個人レベルで作業効率が上がれば、当然チーム全体の効率もよくなります。
リアルタイムで進捗を追跡できる
仕事のためのメール連絡や報告・確認作業など、いわゆる「仕事のための仕事」にどれだけ時間を割かれているのかご存知でしょうか?
知的労働者は1日の労働時間の実に60%を、重要な仕事以外の時間(メール連絡・確認・情報収集・会議など)に費やしているというデータがあります。この時間を削減できれば、もっと重要な仕事に時間を割けるようになります。
Asanaのフレームワークを利用して、タスクを管理していれば、自動的に情報を記録できます。そのため、わざわざ報告や連絡をする必要がありません。リアルタイムでスタッフすべての進捗を管理できるため、報告のための無駄な時間を削減できます。その分の時間を有効活用できるようになれば、当然残業も減り、スタッフの満足度も向上することでしょう。
まとめ
企業ピラミッドの概念は、企業を運営するためにはとても重要です。そして、そのピラミッドを見える化することで、たくさんのメリットを得られます。
タスクがどう目標に結びついているか明確になるので、スタッフのモチベーションが上がったり、仕事の優先順位を判断しやすくなったりします。また、無駄な確認作業などもなくなるため、結果的に飛躍的な業務効率化が期待できるでしょう。
見える化のピラミッドを構築するには、適したプラットフォームを使いこなすことが重要です。「Asana」のゴール機能は多くの企業に評価され、見える化のピラミッドを実現させてきました。その効果を、今度はぜひ貴方の企業で試してみてください。
- カテゴリ:
- Asanaのヒント