プロジェクト管理やタスク管理に利用できるツールは多々あるものの、なかでもAsanaとTrelloはどちらも高い知名度を誇ります。そのため、どちらを選べばよいのかと悩むケースも少なくないでしょう。
本記事ではAsanaとTrelloを比較し、連携するメリットについても解説するので、導入の参考にしてください。
チームを成長させるワークマネジメントツール「Asana」
Asana(アサナ)は、単体でタスクやプロジェクトを一元管理できるワークマネジメントツールです。ワークマネジメントツールとは、タスクやプロジェクト管理のほか、コミュニケーション機能や連携機能、定型業務の自動化機能など、業務効率化に役立つ機能を備えたツールのことです。
Asanaの主な機能
Asanaに実装されている機能のひとつがタイムラインです。ガントチャート形式でタスクを管理できる機能で、チャート上に表示されたタスク同士をラインでつなげる点が特徴です。これにより、タスク同士の依存関係を容易に把握できます。
ボードビュー機能は、カンバンボード形式でタスク管理を行えます。タスクを列で整理でき、誰がどのようなタスクを抱え、どのフェーズにいるのかをひと目で把握できます。タスクの入れ替えもドラッグ&ドロップで行えるため簡単です。
カレンダー機能を用いれば、プロジェクトに関連するタスクをカレンダー上でチェック、共有できます。タスクの達成にどれくらいの日数が必要なのか、期日に間に合いそうかどうかなどを確認できます。
ポートフォリオ機能は、プロジェクトの進捗をリアルタイムに把握できる機能です。進捗が滞っているタスクの抽出やリソース不足などを容易に把握できるため、そのときどきに応じた適切なマネジメントが可能です。
Asanaのプラン・利用料金
Asanaには、BasicとPremium、Businessの3プランが用意されています。
Basicは無料で利用できるプランで、最大15人まで参加できます。タスクやプロジェクト、アクティビティログなどは無制限で、リストやボード、カレンダーなどの基本的な機能が利用できます。
Premiumは1ヶ月あたり10.99米ドル(年間払い)で利用できるプランで、タイムラインやワークフロービルダー、ダッシュボードの無制限利用などが可能です。また、高度な検索にも対応しています。
Businessは、1ヶ月あたり24.99米ドル(年間払い)で利用できるプランで、Premiumで使える機能に加え、ポートフォリオやワークロード、校正、カスタムフィールドのロックといった機能も使えます。
カンバン形式の代表的プロジェクト管理ツール「Trello」
Trello(トレロ)は、カンバン方式でタスクやプロジェクトを管理できるツールです。タスクを記載したカードを並べて整理でき、ドラッグ&ドロップの簡単操作で利用できる点が魅力です。アナログな感覚で利用できるため、ITスキルが高くない方でも問題なく使いこなせるでしょう。
Trelloの主な機能
Trelloの主な機能としてボードが挙げられます。ボードは、タスクを記載したカードを貼り付けるのに使用します。作成したボードにカードを整理して管理します。なお、カードにはタスクだけでなくチェックリストや担当者名、進捗状況、期限などの情報を記載できます。
ガントチャート形式でタスクを管理できるタイムライン機能も実装しています。タスクだけでなくプロジェクトの全体像もひと目で把握でき、スムーズな進行をサポートします。ほかに、チームの作業状況を可視化できるダッシュボード機能もあります。
なお、Trelloは無料利用できるタスク管理ツールとして人気ですが、無料版で使えるのはボードのみなので注意が必要です。
Trelloのプラン・利用料金
Trelloには、FREEとSTANDARD、PREMIUM、ENTERPRISEの4プランが用意されています。
FREEプランは無料で利用できるプランで、ユーザー制限はありません。ただ、ボードの作成は10個までの制限があります。
STANDARDは月額5米ドルで、ボードの使用に制限がありません。カスタムフィールドや検索条件の保存といった機能も利用できます。
PREMIUMは月額10米ドルで、STANDARDの機能に加えカレンダーやタイムライン、ダッシュボードなどの利用も可能です。
ENTERPRISEは月額17.5米ドルで、PREMIUMの機能に加えワークスペースの利用無制限、公開ボード管理などが可能です。
AsanaとTrelloの違いを比較
AsanaとTrelloはどちらも優れたタスク、プロジェクト管理ツールです。さまざまな部分を比較すると、機能面ではAsanaに軍配があがり、価格面ではTrelloが優れています。Asanaには、Trelloにはない機能がいくつかあります。
Asanaにしかできないことがある
Asanaでもカンバン形式でタスク管理が可能です。Trelloでは、ボードへフェーズごとにカードを整理して管理しますが、Asanaではリストを用いた管理が可能です。リストでタスクを一覧表示できるほか、セクションに分けて並べ替えもできます。
さらに、リストをより管理しやすいよう整理できるのもAsanaの魅力です。期限や担当者、タスク名などで並び替えられるため、タスクの優先順位もひと目で把握できます。
また、タスクを複数のプロジェクトへ紐づけられる点も特徴です。タスクが複数のプロジェクトに関わっているときなどは、この機能が役立ちます。
Asanaが向いているシーン・業務
Asanaは、タスクやプロジェクト管理を一元化できる多彩な機能を備えており、業界や業種を問わず活用できます。適切なタスクやプロジェクトの管理をしたい、コミュニケーションを活性化したい、外部ツールとも連携してより業務の効率化を図りたい、といったシーンにAsanaは適しています。
規模の大きなプロジェクトを管理したいケースでもAsanaはおすすめです。タスクを複数のプロジェクトへと紐づけられるため、規模が大きく横断的なプロジェクトにも対応できます。
全体管理者がプロジェクト全体のマネジメントに活用したい、といったシーンにも適しています。プロジェクトの全体像を容易に把握できるだけでなく、リアルタイムかつ正確に進捗状況を把握できるため、管理者は効率的に管理業務を遂行でき、業務負担の軽減にもつながります。
Trelloが向いているシーン・業務
Trelloの魅力は、アナログな感覚でタスク管理を行える点です。カンバン方式での管理に特化したツールであるため、もともとカンバン方式を管理に用いていた企業や、シンプルでわかりやすい管理ツールを求めている企業におすすめです。
タスクの進捗や担当者などを速やかに把握したい、といったシーンにもTrelloは適しています。Trelloで扱うカードにはさまざまな情報が網羅されているため、容易に求める情報を取得できます。
Asana+Trelloのメリット プロジェクト管理をより効率的に
さまざまな外部ツールとの連携が可能なAsanaは、Trelloとも連携できます。二つのツール間でタスクやプロジェクト、コミュニケーションの内容などを同期できるため、シームレスなワークフローを実現できます。
また、連携によってアプリの切り替えが不要になるのもメリットです。双方で互いの情報をチェックできるため、頻繁にツールを切り替える必要がありません。
まとめ
Asanaはタスクやプロジェクト管理をはじめ、コミュニケーション活性化につながる機能や定型業務の自動化機能なども備えたツールです。カンバン方式を用いた管理に特化したTrelloも優れた管理ツールではあるものの、Asanaにしかできないこともあります。
業務効率化や生産性の向上を実現したいのであれば、Asanaの導入を検討してみてはいかがでしょうか。190ヶ国、93,000社以上が導入しているため実績も確かです。Asanaを導入して仕事を可視化し、さらなる業務の効率化を目指してみませんか?
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