今日、リモートワークの普及が進んでいます。そうした職場環境でも、タスクの進捗確認や管理を効率的に行いたいというニーズが高まっています。そこでおすすめなのが、プロジェクト管理アプリの導入です。この記事では、プロジェクト管理アプリでできることや、おすすめのアプリを紹介します。
プロジェクト管理アプリが必要な理由・メリット
新型コロナウイルスの影響により、企業におけるリモートワークの導入事例が増えています。しかし、リモートワークでは思ったように業務管理ができず、いつもの業務に時間がかかったり、残業が増えたりすることもあるでしょう。
そもそもリモートワークでは、メンバーそれぞれがどんな業務をどれくらいまで進めているのかがわかりづらいという課題があります。それに伴い、進めるべき自身の業務も把握しづらくなってしまうため、業務効率が低下してしまうのです。
そこでおすすめなのが、プロジェクト管理アプリの導入です。プロジェクト管理アプリとは、業務の進捗状況をタスクや工程で表し、管理できるアプリです。アプリ内で、メッセージのやり取りやスケジュール共有を行えるものもあります。
プロジェクト管理アプリを使用すれば、メンバーの仕事が可視化され、一目で把握できるようになり、コミュニケーションが円滑になることで、プロジェクトでのケアレスミスを避け、手順の重複なども防ぎます。結果として、仕事のパフォーマンスを向上や、効率化による人件費削減に持つながるでしょう。
このように、リモートワークで業務をスムーズに行うには、自社に合ったツールを適切に活用することが有効です。
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プロジェクト管理アプリ導入費用は?
プロジェクト管理アプリは、業務の効率化や可視化、パフォーマンスの向上に役立ちます。では導入にあたって、どれくらいの費用がかかるのでしょうか? ここでは、導入費用について詳しく説明します。
プロジェクト管理アプリは、クラウド型かオンプレミス型(インストール型)かによって、導入費用が異なります。クラウド型はデータをクラウド上で管理するタイプで、初期費用が安く済みます。一方オンプレミス型は、データを自社で保管するため、サーバー費用などがかかり、初期費用も高くなりがちです。
アプリ自体は無料のものもあれば有料のものもあります。多くのアプリでは無料版が用意されています。ただ、無料期間が30日間などに限定されているものや、無料版では機能に制限が付いているものもありますので、よく確認しましょう。
また有料の場合は、人数やデータ容量によって、金額が異なる場合もあります。自社の規模や必要な機能に合わせて、プランを選択しましょう。
プロジェクト管理アプリの選び方のポイント
現在では、さまざまな企業からプロジェクト管理アプリが提供されています。ここでは、その選び方について紹介します。
クラウド型かオンプレミス型(インストール型)か
導入費用でも説明した通り、プロジェクト管理アプリはクラウド型かオンプレミス型(インストール型)の2種類に分かれます。クラウド型は、データをクラウド上で保管するうえ、そのデータはシステムの提供元が管理してくれるため、手間がかかりません。また、インターネット環境があればどこからでも利用できます。ただし、セキュリティを他社に委ねることになるため、信頼できる提供元を選ぶ必要があると言えます。
一方、オンプレミス型は、自社でシステムを構築するため、セキュリティを確保でき、自社内の規定にも容易に沿わせられます。ただし、システム構築に手間とコストがかかるほか、他社や取引先との連携が取りづらくなる恐れがあります。
対応言語
海外で作られたプロジェクト管理アプリは、日本語対応されていないものもあります。英語が読めず、アプリがうまく使えなかったり、アプリを使うことにストレスを感じたりすることもあるでしょう。また、日本語対応していないアプリは、導入に手間取る可能性もあります。
長く使い続けることを考えるなら、日本語対応しているアプリや日本製アプリを選ぶとよいでしょう。
機能
利用できる機能はアプリによって異なります。カレンダー・タスク管理・チャット・ガントチャートなど、どんな機能が必要なのかに合わせてアプリを選択しましょう。また、操作性(UI)もアプリによって異なります。誰でも使いやすいアプリを選ぶのがおすすめです。リモートワークでの使用を考えているなら、iPhoneをはじめとしたスマートフォンでも利用できるかどうかを確認しておきましょう
最新|プロジェクト管理ツールおすすめ10選
上記では、プロジェクト管理アプリのメリットや選び方を紹介しました。以降では、おすすめのプロジェクト管理アプリ10選を紹介します。どのアプリを導入するか迷っている場合は、ぜひ参考にしてください。
Asana
Asanaは、チームでのタスクを整理するのに便利なプロジェクト管理アプリです。誰にでもわかりやすいシンプルなデザインで、カンバンボードやタイムラインなど、さまざまな形式でタスクを把握できます。
また、メンバーごとの仕事量を計測するワークロード機能や、プロジェクトの進捗を明瞭化するポートフォリオ機能など、業務効率化をサポートするさまざまな機能も備わっています。
加えて、Slack・Box・Googleカレンダーなどのアプリと連携させることも可能です。そうした他アプリでのアクションに関してもAsana上で通知を受け取れるようになり、他アプリをまたいでのファイル共有・編集もより効率的になるでしょう。
Asanaには4つのプランがあり、そのうちBasicプランなら無料で利用を開始できます。個人や少人数での利用なら、こちらのプランがおすすめです。チームで利用するなら、Premium(1ユーザーあたり1,200円/月)・Business(1ユーザーあたり2,700円/月)・Enterprise(個別対応、要問い合わせ)の3つのプランから、自社に必要な機能を考慮しつつ選んでみてください。
Microsoft Project
Microsoft Projectには、プロジェクトの計画やスケジュール・リソース管理機能が備わっています。ガントチャートで表示される、進捗状況の視覚的なわかりやすさが魅力です。日本語を始め、英語や中国語、韓国語など多くの言語に対応しています。Microsoft TeamsやOneDrive、SharePointといった同社サービスとの連携が、スムーズに行えるのも強みです。
クラウド型とオンプレミス型の2プランが用意されており、クラウド型「Project Plan 1」は1ユーザーあたり1,090円/月から利用できます。こちらは、プロジェクト管理で特に重要な機能のみを集めたプランとなっており、シンプルさを重視する企業の方におすすめです。
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/project/project-management-software
Trello
Trelloは、チームでの作業効率向上を目指す企業に適した、カンバンボード形式のプロジェクト管理ツールです。ToDoリストや作業進捗の確認、ファイル共有のすべてを1画面で行えるため、必要な情報を直感的に把握できます。言語設定から日本語表示も可能です。
ボード数に制限はあるものの、無料ですべての機能が利用できます。より高度な機能を求めるなら、1ユーザーあたり10ドル/月で無制限版にアップグレード可能です。なお、こちらのツールは、パソコンだけでなくスマートフォン(iOS/Android)からの操作にも対応しています。
kintone
kintoneは、Excel資料やメール、紙の書類などを一元化できるクラウド型のプロジェクト管理ツールです。例えば、日報や案件管理、タスク管理、交通費申請などが、すべてkintoneから行えます。また、Microsoft365やSlackなどの外部ツールと、容易にデータ連携できることも魅力です。そのほか特長として、iOS/Android用アプリがリリースされているという点も挙げられます。対応言語は、日本語・英語・中国語です。
契約プランには、スタンダードコースとライトコースがあります。外部サービスとの連携に対応したスタンダードコースの利用料金は、1ユーザーあたり1,500円/月です。
Stock
Stockは、チームの情報共有・ストック、タスク管理を手軽に行えるツールです。テキストや画像、動画をノート形式で保管できます。テキスト入力はノートに直接文字を打ち込むだけ、画像、動画はドラッグ操作でノートに貼り付けるだけで共有でき、複雑な操作は不要です。Slackと連携すれば、Slack上で交わされたチャットなどもワンクリックで保存可能です。
40ノート、ストレージ1GB以内であれば無料で利用可能です。ビジネス利用であれば、ノート数無制限でストレージ容量が増加する、ビジネス5/10/20(それぞれ5/10/20人以下のチーム向け)プランがよいでしょう。プランによりますが、利用料金は1ユーザーあたり約300~400円/月です。
Backlog
Backlogは、国内最大級の導入実績を持つクラウド型タスク管理ツールです。簡単に作成できるガントチャートやマイルストーンで、作業の進捗を見える化します。ほかにも、カンバンボード形式のToDoリストや、Git連携などプロジェクトの進行をサポートする機能が豊富です。日本語と英語に対応しています。
ユーザー数が10人以内なら、一部機能制限付きのフリープランが利用できます。機能を十分に使うには、1番人気のプレミアムプラン(利用料金:19,800円/月)がおすすめです。ほかにも、ユーザー数やセキュリティ強度に応じたプランが用意されています。いずれも1ヶ月無料トライアルが試せるので、気になる方は試してみるとよいでしょう。
Wrike
Wrikeは、クラウド型のタスク管理アプリです。プロジェクトにおける業務を、ダッシュボードなどにまとめて一目でわかるようにできます。また、どんな仕事にどれくらい時間がかかったのか、工数管理レポートを自動でまとめてくれる機能もあります。このレポートを分析することにより、さらなる業務の効率化を図れるでしょう。
Wrikeはスマートフォンにも対応しており、iPhone・Androidでも利用可能です。また5名までと機能制限はありますが、無料で利用もできます。有料プランは、9.8$/月からです。
Jooto
Jootoは、ドラッグ&ドロップでタスクを管理できるクラウド型のアプリです。カンバンボードのほかに、ガントチャートでもタスクを表示することで、プロジェクトの全体像を時間経過に沿って把握させてくれます。SlackやChatwork との連携も可能です。パソコンはもちろん、iPhone・Androidでも利用できます。
Jootoには無料プランが用意されているので、まずは試してみるのもおすすめです。ただし無料プランは、ユーザー数4人までで、データ上限やデータ履歴などに制限があるため注意してください。無料プランのほかには、スタンダードプランとエンタープライズプランが用意されています。
Redmine
Redmineは、世界的なシェアを誇るオープンソースのプロジェクト管理ツールです。完全無料で利用でき、ガントチャートやカレンダー、Wikiなどの作成を行えます。多種のデバイスに対応しており、パソコン・iPhone・Androidで利用可能です。
ただし、エンジニア向けのツールであるため、慣れるまでに時間がかかるかもしれません。ダウンロードする前に、デモサイトで使用感を確かめておくとよいでしょう。インストールを代行してくれるクラウドサービスも登場しています。
Smartsheet
Smartsheetは、プロジェクトやタスクを包括的に管理できるアプリです。カレンダーやカード、ガントチャートなど、さまざまな形式でタスクを管理可能です。また、コンテンツの共同作業やデータのエクスポート機能などもあります。
パソコン版だけでなく、iPhoneやAndroidで利用できるモバイル版も用意されているため、リモートワークにも便利です。GoogleやSlack、Skypeなどとの連携も行えます。
料金プランはスタンダード(1ユーザーあたり2,768円/月~)、エンタープライズとプレミア(それぞれ個別対応、要問い合わせ)の3つです。無料で30日間試用できます。
まとめ
プロジェクト管理アプリは、タスクをガントチャートやカンバン形式でわかりやすく表示してくれるツールです。個人はもちろん、チームごとの業務の流れも可視化できます。
リモートワークでは、メンバーの働きぶりを直接確認できないため、プロジェクト管理アプリが大いに役立ちます。どのプロジェクト管理アプリを導入するか迷っているなら、ぜひAsanaをご検討ください。Asanaならタスク管理はもちろん、ワークロード機能やポートフォリオ機能なども利用でき、業務の効率化を強力にサポートします。
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